番号バンゴウ b4
分野ブンヤ 大規模破壊実験のための振動台加振手法および計測・処理技術
タイトル 振動台加振手法開発のための中型3次元振動台の同定実験
著者チョシャ ○篠原雄一郎(いわき明星大学大学院)
  清水信行(いわき明星大学)
 佐藤 栄児(防災科学技術研究所)
  梶原浩一(防災科学技術研究所)
  小川信行(防災科学技術研究所)
  高井茂光(西松建設)
概要ガイヨウ   現在、防災科学技術研究所では、実大三次元震動破壊実験施設(E-Defense)の建設が進められている.この震動台は、地震動を再現する性能が要求され、実大構造物の破壊実験を目的としている.しかし、破壊実験を設計目標として建設された大型の振動台は過去に例がなく、試験体の特性が時間とともに変化する中で、目標波形に追従するための有効な加振手法はまだ十分明確になっていない.
 そこで著者らは、適応制御の一つであるMCSを小型振動台に適用し、従来手法に比べ、制御性能が向上することを確認している.今回、中型3次元振動台に本手法および新たに開発する方法を適用することを考えている.そのための第一段階の作業が、振動台の特性を精度よく同定することである.本論文では、この特性把握のための同定実験を実施したことについての報告である.まず、動的試験により得られたデータよりノンパラメトリック同定を行い、その特性を把握する.次にこの特性に近い、数学モデルの選定を行った.
 今回得られた数学モデルをもとに、試験体の影響を低減できる制御手法の開発を進めていく.それらについては今後報告する予定である.
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